構想10年総2階建ての家
岡山県浅口市/TN様邸
TN様邸は岡山県の西、浅口市の田園風景の広がる小高い丘の上にご建築されていらっしゃいます。
ご家族3人の自室を確保出来ること、ご建築された土地の条件などからモデルは「ウィリヤミ」の変更プランです。
ログらしい木目を見せる茶色い塗装がとても綺麗です。
建築をご検討されてから約10年。以前お住まいになられていたお家とホンカログとの良さを上手く融合された総2階建てのホンカログです。
こんど家を建てるならログハウス
Q1.ホンカログハウスをご建築されようと思われたきっかけは?
「十数年前、国道2号線バイパスにより以前住んでいた家から移転しなければならなくなりました。山小屋に泊まった時の木に囲まれた部屋で落ち着けたことと木の香りに囲まれて育った関係もあり、こんど家を建てるならログハウスがいいと思っていました。まずはホンカ以外のログハウスも見学に行きましたがレッドシダーの色は何となくしっくりこない。フィンランドパインの色と香りが良いと思い、ログ材の加工形状と加工精度などをインターネットで調べたところホンカが頭抜けていると思いました。
初めてホンカログハウスに接したのは当時、ホンカ認定ディーラーが津山の企業からオーネスト「ホンカ岡山南」になったばかりの頃で、東岡山での完成見学会です。フィンランドパインのぬくもりと香り、そしてオーネストの対応にほれ込みました。
最終的に重要になるのが仕様変更に伴う価格上昇。基本仕様の単価は安いが仕様変更するごとにかなりの金額上昇となるメーカーもありますが、ホンカは仕様変更で大きく価格が変わらないのもありがたい。
しかし、移転の話が具体化しない。その間、何回かオーネストの完成見学会に出かけ西井社長と顔見知りとなりました。建築がいつ始まるか定かでなく、本当にオーネストでホンカログハウスを建てるかどうかわからない相手に親身になって話を聞いて頂きました。当時は平屋の「アイト」を元にしたプランの話を西井社長としていました。
2011年になり、移転補償の話が具体的に動き始めましたが、今度は家を建てる土地が見つからない(決まらない)。西井社長にも知り合いの不動産に条件の不動産があれば紹介して欲しいと依頼し、これはという物件を紹介いただき、購入をしました。
当時、オーネストがプロディユースする木製住宅の「ほのか」仕様とホンカログハウスにするかを最後まで迷いましたが、2014年4月からの消費税の増税、55周年のホンカのキャンペン割引が後押しとなりずっと憧れていたホンカログハウスにの建築を決めました。」
プランも変更可能
Q2.モデルをウィリヤミにされたのはなぜですか?
「家族構成から、少なくとも寝室3部屋(できれば4部屋)・リビングダイニング1部屋の家にする必要がありました。当初は、大屋根タイプの「ヴァパウス08」がいいかなと思っていましたが、妻からお互いに年を取ってから住むのだから平屋がいいと。『アイト』をもとに設計図の依頼を西井社長にする段階になっていました。
ところが、購入した土地は冬2月は南側の家の影が敷地の半分を覆っていて1階のリビングは冬は影に入り暗く寒そう。また、『アイト』を建てるには南北の幅が厳しい。そこで、総2階建ての家を考えることにしました。
ホンカホームページの高屋根タイプを見ていると都会住宅仕様の2階にキッチン・リビングがある『ウィリヤミ』を見つけました。このモデルで気になったのが「2階南中央にオープンデッキ」「片屋根」。
いくら防水をしているといえ、1階に部屋がある2階部分に雨が降るのには抵抗感があり、西井社長に2階のオープンデッキ部分を部屋にできないか、屋根を「切り妻」に変更できないかと相談すると変更可能ということで「ウイリヤミ」を元にしたプランに決めました。」
出入口は二つ
Q3.ご建築されるにあたってこだわられた箇所はありますか?
*風が抜ける構造としたい。
*家に出入りする口を2個欲しかった。
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モデルの図面で風呂のそばの部屋にあるウォークインクローゼットをなくし、玄関から廊下を伸ばし、裏口(勝手口)を作った。
北風対策
*北が開け、北風が強いことが予想できた(住んでみると予想通り北風が強い)
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北側の窓を極力少なくした。モデルでは玄関に北側に窓があるが、ドアのすぐそばに窓を作った。
車いすでも出入り可能
*東が開けた形状の土地なので、玄関を東にした。
*モデルでは玄関付近だけがコンクリートでかさ上げされている。
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いずれ階段を上がり降りするのが困難となる可能性がある。車いすで出入りすることを考え、東の部屋の窓を掃出しとし、屋根つきのウッドデッキを作った。
ウッドデッキから東の部屋から出入りできるようにした。ウッドデッキの素材は水に強い「ウリン材」とし、通信販売のウリン材のシステムデッキを購入し、自分で組み立てた。
ドアの再利用
*モデルにあったウォークインクローゼットをなくした関係から収納がない家となった。
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西に半間の軒を出し、その部分に物置を作る。
*以前住んでいた家で使える戸を使えるところに使った。
↓
ガラス戸を加工し、使ったことで、1階も2階も昼間、廊下に照明をつける必要がなかった。
*太陽熱温水器と灯油ボイラーを組み合した給油システムとした。
*煮炊きはガスコンロとした。
*太陽熱温水器と灯油ボイラーを組み合した給油システムとした。
*煮炊きはガスコンロとした。
風の通る家
Q4.実際にお住まいになられていかがですか?
*木が湿度を調整してくれているのでしょう。湿気で床がべとつくことはない。
*気密性の高い建物のようで、ドアを活きよいよく締めた音が家中に響く。
*触ったところに指紋が付くのを軽減するために内壁にクリヤーな塗装をした。 塗装する前はパインのいい香りがしていたが、塗装後は塗料の匂いが残っていた。しばらくすると塗料の匂いがうすれ、パインの香りが戻ってきた。
*西井社長おすすめのシーリングファンを2階のダイニングとリビングに設置した。狭い部屋に扇風機を置くと邪魔になるが、シーリングファンは邪魔にもならず快適である。
*2階西側ダイニングの西壁に窓を作らなかったのは正解だった。
*1階の中央部分を廊下にし、西側にドア(勝手口)を付けたのは正解であった。
玄関と勝手口を開けると気持ちよく風が通る。
木だけに囲まれた空間
Q5.最後にこれからホンカログの建築をご検討中の方へひとことお願いします。
「ホンカログハウスは決して安い住宅ではありません。坪単価を気にする人が建てる建物ではないように思います。以前住んでいた家の外壁はスギの焼き板でした。20年を超えると場所によっては板が薄くなり張替が必要になりました。ログ材は20年ではびくともしないと思っていましたが、3年から5年で再塗装が必要ということを建て始めてから知りました。2階建て総ログともなると自分で塗ることは不可能です。かなりの出費になります。
しかし、木だけに囲まれた空間は得難い環境です。再塗装を通じてオーネストとつながることで得られる安心感もいいですよ。」